ミネラルの効用についての豆知識

ミネラルには体の発育・代謝・生理作用をコントロールする働きがあり、細胞のバランスを維持して、神経や筋肉機能を正しく保ってくれます。ミネラルは健康維持や生命活動にとって、とても重要で決して欠かすことのできない存在です。しかし、ミネラルは体内で合成することができないため、食物としてとる必要があります。

16種類の必須ミネラル

栄養素として、人間の体に欠かせないミネラルは16種類あると言われています

マグネシウムカルシウムリン、イオウ、塩素、カリウムナトリウムクロムモリブデンマンガン、コバルト、亜鉛亜鉛セレンヨウ素

 

赤字は厚生労働省が摂取基準を定めるミネラル13種

ミネラルの効用

 

日本人の食事摂取基準[2020年版]策定検討会報告書 各論より抜粋

亜鉛 ・主に筋肉や骨、肝臓、脳などに含まれています。
・欠乏すると皮膚炎や味覚障害、慢性下痢、免疫機能障害、成長遅延などを招くと報告されています。
・主に筋肉や骨、肝臓などに含まれています。
・エネルギー生成や鉄代謝、活性酸素除去などに関与していると報告されています。
・ヘモグロビンや各種酵素に含まれています。
・欠乏すると貧血や運動機能、認知機能低下などを招くと報告されています。
マンガン ・生体中の25% が骨に分布しており、骨の発達に重要なミネラルです。
・各種酵素の構成成分であり、糖脂質代謝、運動機能、皮膚代謝など多くの酵素反応に関与しています。
ヨウ素 ・人体中のヨウ素の70~80% は甲状腺に存在しています。
・欠乏すると甲状腺機能が低下し、精神機能や消化管活動、心臓機能など体のさまざまな機能の低下を招きます。
モリブデン ・各種酵素の補酵素として機能しています。
・欠乏すると尿酸代謝障害、神経過敏などの症状が起こると報告されています。
クロム ・生体にとって必須の栄養素であると考えられています。
・糖尿病患者において、クロム摂取による症状の改善効果が報告されています。