食物アレルゲン検査

平成13年3月の食品衛生法関連法令の改正により、「アレルギー物質を含む食品に関する表示」が特定原材料5品目(卵、乳、小麦、そば、落花生)について義務付けられました。また、20品目についても可能な限り表示するよう努めることが推奨されています。平成14年11月に厚生労働省より「アレルギー物質を含む食品の検査方法について」として検査方法が通知され、平成17年10月に最終改正がなされました。さらに、平成20年6月3日、表示義務を伴う特定原材料に「えび・かに」が追加されました。

食物アレルゲン検査は、スクリーニング検査としてELISA法、確認検査としてウエスタンブロット法(卵、乳)とPCR法(小麦、そば、落花生)を実施します。弊社ではPCR法用のプライマーキットであるアレルゲンチェッカー 「小麦」「そば」「落花生」、また各種アレルギー物質の含有検査を実施しております。

食物アレルゲン検査は最終製品検査のみならず、製造工程や原材料の管理においても有用です。コンタミネーションのチェック、製造ラインの洗浄工程の確認にご利用ください。また、表示推奨品目についても順次検査項目を追加していきたいと考えております。

食物アレルゲン検査

検査方法 ELISA法 スクリーニング検査/定量
WB法 確認検査/定性
PCR法 確認検査/定性
検査材料と必要量 30 g 以上(1包装以上)
保存方法 食品毎に指定された保存方法
所要日数 通常分析:6営業日
至急分析:4営業日
判定 陽性/陰性/検知不能
カタログダウンロード 食物アレルゲン検査(PDFファイル:463KB)
依頼書ダウンロード 食物アレルゲン検査依頼書(xlsxファイル:291KB)

表示義務品目

小麦  そば  卵  乳  落花生   えび  かに 

表示推奨品目
(特定原材料に準ずるもの)

あわび  いか  キウイフルーツ  牛肉  くるみ  さけ  ごま
さば  大豆  鶏肉  豚肉  やまいも  りんご  バナナ 

検査項目

分類 検査項目 検査方法
スクリーニング 確認
表示義務品目
(厚生労働省通知法に準ずる)
ELISA WB
ELISA WB
小麦 ELISA PCR
そば ELISA PCR
落花生 ELISA PCR
えび・かに※ ELISA PCR
表示推奨品目 (特定原材料に準ずるもの) 大豆 ELISA/PCR
牛肉 PCR
豚肉 PCR
さけ PCR
さば PCR
あわび PCR
いか PCR
キウイフルーツ PCR
くるみ PCR
やまいも PCR
りんご PCR
バナナ PCR
ごま PCR
※ ELISA法では甲殻類を検出するため、えび・かにの判別はできませんが、PCR法では判別可能です。

注意事項

  1. 本検査による特定原材料、及び特定原材料に準ずるものの有無につきましては、検査結果だけではなく、原材料や製造記録の確認等、
    他の方法と合わせてご判断下さい。尚、検査結果は、当該検体の結果であり、母集団の結果を示すものではありません。
  2. 食品の加工による原材料成分の変化・分解や、食品からの原材料成分の抽出効率の変動により、
    本検査結果は実際の原材料総蛋白質含有量と必ずしも一致いたしません。
  3. 極端な酸性またはアルカリ性、イオン(強度・種類)、粘度,蛋白質分解酵素、界面活性剤、酸化、アルコールなどにより
    検査結果が影響を受ける場合があります。
  4. いずれの検査におきましても検査結果は判定のための一情報にすぎません。最終判定は依頼者様にてお願いいたします。

PCR検査に関する注意事項

  1. 本検査はDNAが含まれない検体に対しては適用できません。
  2. 厚生労働省通知法に記載のDNA抽出法のいずれの方法でも十分量のDNAが抽出できない場合はPCR法による「検知不能」と判定いたします。
  3. DNAが抽出された場合でも、植物DNA検出用プライマー対又は、動物DNA検出用プライマー対を用いてPCR反応を行った結果、増幅バンドが検出されない場合は、PCR増幅に必要な品質を有するDNAが抽出されなかったと判断し、PCR法による「検知不能」と判定いたします。
  4. 各検査項目の検出用プライマー対を用いたPCRの結果、DNA試料液2点の両方あるいはそのいずれかにおいて目的の増幅バンドが
    検出された場合に「陽性」いずれも増幅バンドが検出されない場合に「陰性」と判定いたします。
  5. 「検知不能」の場合であっても検査料金は申し受けますのでご了承下さい。

参考資料

  1. 厚生労働省通知「アレルギー物質を含む食品の検査方法について」平成21年1月22日 食安発第0122001号
  2. 厚生労働省監修:食品衛生検査指針 理化学編(社団法人日本食品衛生協会,2005)
  3. 小川正,篠原和毅,新本洋士編:抗アレルギー食品開発ハンドブック(サイエンスフォーラム,2005)
  4. 上野川修一編:食品とからだ,食品・アレルギーのしくみ(朝倉書店,2004)
  5. 中村晋,飯倉洋治編:食物アレルギー(永井書店,2004)
  6. 保健科学研究会編:保健の科学(食品とアレルギー),45(3),(杏林書院,2003)
  7. 上野川修一編:食品アレルギー対策ハンドブック(サイエンスフォーラム,1996)
  8. 本庄勉,村岡嗣郎,豆越慎一,境雅寿:FFI Journal, 206, 13-22, 2002.
  9. 高畑能久,森松文毅:FFI Journal, 206, 23-32, 2002.
  10. Watanabe Y. et al.:Journal of Immunological Methods 300, 115-123, 2005.
  11. 松田りえ子他:Preparation and Specification of the Calibration Standards for the Test Kits for 5 Allergenic Foods, AOAC International 2005/9/11-15.

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