オリエンタルドライイーストの取り扱いについて
ご家庭でのパン作り・饅頭作りに欠かせない
オリエンタル ドライイースト
オリエンタル ドライイーストを使ってパンをおいしく焼いていただくために、下記の説明を必ずお読みください。
ドライイーストの使い方
- ドライイーストは、生イーストの保存性を高めるために、その水分を大部分除いたものです。
使用に先立ち、少量の砂糖を入れた約10倍量の温湯(40℃)の中に入れて、水分を吸収させると同時に発酵力を回復させ、生イーストの状態にもどします。
このときの温湯の温度が、イーストの発酵力に影響します(下図参照)。ドライイーストは40℃の温湯でとかしてください。 - イーストの活動(発酵)に都合がよいのは30℃くらいです。そのため生地を約30℃位に捏ね上げることが大切です。下の表で使用する温湯の温度を調節してください。
室温(℃) 35 30 25 20 18℃以下 使用する温湯の温度(℃) 25 30 40 48 室温を20℃以上に上げる※ ※50℃以上の温湯ではイーストが死滅し、発酵しない恐れがあります。
- 捏ね上がった生地の硬さは耳たぶくらいが適性です。材料が違う場合など、温湯の量を微調整します。
- パンは火通りの良い新鮮なものが一番おいしいのです。ドライイーストの溶解温度、生地の捏ね方、捏ね上げ温度、発酵の取り方、焼き方などがパンの出来に大きく影響するので十分ご注意ください。
使用例――かんたんレシピ
オリエンタル ドライイーストを使ったパン・饅頭の作り方を3つご紹介します。いずれも基本的な作り方を記しています。材料を変えたり、いろいろ工夫をすると、独特のパンや饅頭ができます。
コッペパン
材料(コッペ12個分)
配合 | 概量 | 正味重量(g) |
---|---|---|
小麦粉 (カメリア) | カップ5 | 500 |
イースト (オリエンタルドライイースト) | 小さじ2 | 7.5 |
砂糖 | 大さじ3と1/3 | 30 |
食塩 | 小さじ2 | 10 |
脱脂粉乳 | 大さじ2弱 | 10 |
油脂:バター | 大さじ2 | 25 |
温湯 | カップ1と1/2 | 350 |
作り方
- お湯50cc(1/4カップ)に砂糖を2.5g(小さじ1/2)を溶かします。
- 1.を約40℃くらいに調整し、オリエンタルドライイーストを5g(小さじ1)を固まらないようにばらばらと加えます。
- 2.をそのまま約20分おくとこんもりと泡立ってきます。
- これでイーストが元気に目覚めました。よく混ぜてから使いましょう。
- ボウルへふるった小麦粉を入れ、砂糖、食塩、とかしたイースト、残りの温湯を加え、バターを加えて大体まぜます。
- 台の上にあけ、手で伸ばしたり、たたきつける要領で表面が滑らかになるまでよく捏ねます(28~30℃に捏ね上げます)。
- 生地を丸めてボウルにもどし、ぬれ布巾などをかぶせて30℃くらいで2~2.5倍にふくらむまで発酵させます(約1時間かかります)。
- 生地を12等分し、綿棒でのばしながらガスを抜き、丸めたロール状に成形して油を薄くひいた天板にならべます。
- 表面に皮がはらないよう、ぬれ布巾などをかけて30℃くらいで約2倍になるまで発酵させます。(40~60分)
- 切れ目を入れて生地の表面に霧を吹き、180~200℃のオーブンできつね色になるまで15~20分焼きます。
- 焼きあがったら表面にバターを薄く塗り、つやを出します。
バターロール
材料(12個分)
配合 | 概量 | 正味重量(g) |
---|---|---|
小麦粉 (カメリア) | カップ3 | 300 |
イースト (オリエンタルドライイースト) | 小さじ1強 | 4.8 |
砂糖 | 大さじ3と1/3 | 30 |
食塩 | 小さじ1強 | 6 |
脱脂粉乳 | 大さじ1と1/3 | 9 |
油脂:バター | 大さじ2強 | 30 |
全卵 | L1/2個 | 30 |
温湯 | カップ1弱 | 180 |
作り方
- お湯50cc(1/4カップ)に砂糖を2.5g(小さじ1/2)を溶かします。
- 1.を約40℃くらいに調整し、オリエンタルドライイーストを5g(小さじ1)を固まらないようにばらばらと加えます。
- 2.をそのまま約20分おくとこんもりと泡立ってきます。
- これでイーストが元気に目覚めました。よく混ぜてから使いましょう。
- ボウルへふるった小麦粉を入れ、砂糖、食塩、とかしたイースト、残りの温湯を加え、バターを加えて大体まぜます。
- 台の上にあけ、手で伸ばしたり、たたきつける要領で表面が滑らかになるまでよく捏ねます(28~30℃に捏ね上げます)。
- 生地を丸めてボウルにもどし、ぬれ布巾などをかぶせて30℃くらいで2~2.5倍にふくらむまで発酵させます(約1時間かかります)。
- 生地を12等分し、下図のように二等辺三角形にのばして底辺から頂点に向かって3~4回巻いて、油をひいた天板にならべます。
- ぬれ布巾などをかけ約30℃で約1.5~2倍になるまで発酵させます。(30~40分)
- 表面にたまご液をぬり、170℃前後のオーブンで約10分焼きます。
- 焼きあげてからバターを薄く塗り、つやを出します。
饅 頭(中華まん)
材料(10個分)
配合 | 概量 | 正味重量(g) |
---|---|---|
小麦粉 (カメリア) | カップ2 | 200 |
小麦粉 (バイオレット) | カップ2 | 200 |
イースト (オリエンタルドライイースト) | 小さじ1と1/2強 | 6.4 |
砂糖 | 大さじ4強 | 40 |
食塩 | 小さじ1弱 | 4 |
油脂:ショートニング | 大さじ1 | 12 |
温湯 | カップ1 | 200 |
作り方
- お湯50cc(1/4カップ)に砂糖を2.5g(小さじ1/2)を溶かします。
- 1.を約40℃くらいに調整し、オリエンタルドライイーストを5g(小さじ1)を固まらないようにばらばらと加えます。
- 2.をそのまま約20分おくとこんもりと泡立ってきます。
- これでイーストが元気に目覚めました。よく混ぜてから使いましょう。
- ボウルへふるった小麦粉を入れ、砂糖、食塩、とかしたイースト、残りの温湯を加え、バターを加えて大体まぜます。
- 台の上にあけ、表面がなめらかになるまで捏ねます(28~30℃に捏ね上げます)。
- 生地を丸めてボウルに入れ、ぬれ布巾をかけて30℃くらいで40~50分発酵させます。
- ふくらんだ生地を10等分し、丸めて台上にならべ布巾をかけ約10分おきます。
- めん棒でのばし、10等分した小豆あん※を包み、10cm四方の紙にのせ、30℃くらいで1.5~2倍まで発酵させます(20~30分くらいかかります)。
- 蒸気の上がった蒸し器に静かに移しならべ、強火で15~20分蒸します。
※小豆あん400g(10等分に丸めて準備しておく)
ドライイーストの保存法
ドライイーストは生きていますので長く置くとだんだん活力が弱まります。特に温度の高い場所に置いたり、空気にふれると活力の低下が早められますから、必要量取り出した後は密封して、冷蔵庫に保存し、なるべく早くお使いください。
ドライイーストの取り扱いにつきまして、ご質問は下記へお問い合わせください。
販売者 オリエンタル酵母工業株式会社
お客様相談窓口 東京都板橋区小豆沢3-6-10
電話 03(3968)2509
FAX 03(3968)8929