hCK18-mAb clone (DC10)
hCK18-mAb clone (DC10)
Anti-Human Cytokeratin 18 Monoclonal Antibody clone DC10
抗ヒトサイトケラチン18モノクローナル抗体 (DC10)
概要 |
本製品は、ヒト乳癌細胞株PMC-42をマウスに免疫後、マウスの脾臓細胞とマウスミエローマ細胞を融合して得られたハイブリドーマを無血清培養し、培養上清から ProteinG によりアフィニティ精製をしたものです。
ヒトCK18(Cytokeratin 18)は、分子量45 kDaの低分子ケラチンで、ある種の腺癌や扁平上皮癌といった癌細胞で発現していることが知られています。またそれ以外にも、 子宮頸膣部や食道のような角質化していない層状化した上皮および基底細胞といった正常細胞でも発現しています。
ヒトCK18は、上皮性膀胱癌診断の指標として応用が期待されています。また、CK18に対する自己抗体の血中量によって、肺癌の組織型を識別できることが可能になったとの報告もあります。 |
製品仕様 |
サブクラス: マウス IgG1
交差性: ヒト (以外は未評価)
製品形態: 精製抗体/PBS (-)溶液
保存条件: 冷凍 (-70℃以下)
濃 度: 0.8- 1.2 mg/mL (Abs. 280 nm換算)
純 度: 90% 以上 (SDS-PAGE)
品質規格: IHC及びWBで反応性を確認しています。
容 量: 100 μg
※本製品はロット毎に製品仕様項目を品質確認ずみです。 |
基本データ |
Fig.1 正常腎組織(パラフィン切片)免疫染色像:
全ての尿細管が染色され、血管(B)、糸球体(G)や周辺の脂肪細胞等への非特異的な染色はない。染色される尿細管が近位か遠位に特異的であるかは形状から判別できなかった。
Fig.2 乳癌組織(パラフィン切片)免疫染色像:
浸潤する上皮性癌細胞は強く染色されるが、脂肪細胞(A)等の周辺細胞の非特異的な染色はない。
Fig.3 大腸癌組織(パラフィン切片)免疫染色像:
正常な上皮細胞と浸潤する上皮性癌細胞が強く染色される。周辺の間質細胞等には非特異的な染色はない。
(写真提供:市立奈良病院 病理部 今井俊介先生) |
関連キーワード
癌領域、癌、組換えタンパク質・抗体等
参考文献
Iludmila, L. et al., Hybridoma 7 (5), 495 (1988)
ダウンロード資料
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※本品は研究用試薬であり、医薬品ではありません。